法隆寺・中宮寺・法起寺

ほうりゅうじ・ちゅうぐうじ・ほうきじ

奈良県 生駒郡斑鳩町

法隆寺・中宮寺・法起寺

奈良県の国宝・文化財を巡るモデルコース。斑鳩町にある聖徳宗の総本山、法隆寺。607年(推古天皇15年)の創建とされ、聖徳太子ゆかりの寺として知られます。日本初の世界遺産です。境内は金堂と五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍に分かれます。西院伽藍は現存する世界最古の木造建築群。金堂、五重塔、中門、廻廊はいずれも7世紀の建築で、柱のふくらみ(エンタシス)、雲形組物、卍崩しの高欄と、飛鳥建築の特徴をそのまま見ることができます。仏像の国宝も膨大で、金堂の釈迦三尊像、大宝蔵院の百済観音像、夢殿の救世観音像と、日本美術史の出発点となる作品が集まっています。国宝の総数は日本の寺院で最多。じっくり見て回るだけで半日以上かかります。近隣の中宮寺、法輪寺、法起寺までを歩くコースとして紹介します。JR法隆寺駅から徒歩20分、またはバスで5分ほど。境内は広く、西院・東院に大宝蔵院を加えると半日はかかります。中宮寺以降まで歩くなら一日みておきましょう。拝観券は三か所の共通券です。

国宝・文化財を巡るモデルコース

南大門[国宝]から法隆寺へ。金剛力士[重文]の立つ中門[国宝]を入ると西院伽藍で、右に金堂[国宝]、左に五重塔[国宝]。金堂には釈迦三尊[国宝]、薬師如来[国宝]、四天王[国宝]などを安置します。柱のふくらみと雲形組物を確かめましょう。廻廊[国宝]を北へ進むと経蔵[国宝]、大講堂[国宝]、鐘楼[国宝]。三経院・西室[国宝]、西円堂[国宝]も回ります。東側では東室[国宝]、聖霊院[国宝]の聖徳太子坐像[国宝]、綱封蔵[国宝]、食堂[国宝]へ。大宝蔵院では百済観音[国宝]、夢違観音[国宝]、玉虫厨子[国宝]などが見られます。東大門[国宝]から東院伽藍へ。夢殿[国宝]の救世観音[国宝]は春秋の開扉時のみ。伝法堂[国宝]は非公開です。中宮寺の菩薩半跏像[国宝]、法輪寺、法起寺の三重塔[国宝]まで歩けます。所要は法隆寺だけで3時間、法起寺まで含めれば一日ほどみておきましょう。

    【所要時間は?】3~4時間
    【種類は?】国宝-建造物/国宝-彫刻仏像/国宝-その他
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    JR 法隆寺駅

  2. B

    バス停 法隆寺参道

  3. 1

    法隆寺 南大門

    法隆寺 南大門

    室町時代の1438年に、当時の西大門を移築し建立したものです。国宝に指定されており、参道の正面に立ちます。ここをくぐると、まっすぐ延びる松並木の参道の先に中門が見えてきます。境内への導入をなす門です。

    • 国宝
      建造物
      法隆寺南大門
  4. 2

    西園院 上土門・唐門

    西園院 上土門・唐門

    築地塀のなかに本坊の西園院、大湯屋、持仏堂の新堂があります。上土門と唐門がいずれも重要文化財に指定されています。参道の左手にありますので、南大門から中門へ向かう途中で外観を眺めていきましょう。

    • 重文
      建造物
      西園院上土門
    • 重文
      建造物
      法隆寺西院大垣南面
    • 重文
      建造物
      法隆寺西院大垣東面
    • 重文
      建造物
      法隆寺西院大垣西面
    • 重文
      建造物
      法隆寺西院東南隅子院築垣西面
  5. 3

    法隆寺 護摩堂

    法隆寺 護摩堂

    子院・弥勒院に接して立っています。重要文化財の建物で、江戸期の建築。参道の右手にあり、簡素な構えの小堂です。見落としやすい建物ですので、意識して探してみましょう。江戸期の小堂ですが、参道の景観の一部をなしています。

    • 重文
      彫刻
      木造不動明王及二童子立像(護摩堂安置)
    • 重文
      彫刻
      木造弘法大師坐像
  6. 4

    法隆寺 金堂・五重塔

    法隆寺 金堂・五重塔 法隆寺 金堂・五重塔

    金堂にある天蓋は2020年国宝指定となりました。五重塔は木造五重塔として世界で現存する最古のもの。塔本四面具と呼ばれる塑造の群像を安置していて、これも国宝です。中門と、ぐるりと廻る廻廊も国宝です。

    • 国宝
      建造物
      法隆寺金堂
    • 国宝
      建造物
      法隆寺中門
    • 国宝
      建造物
      法隆寺五重塔
    • 国宝
      建造物
      法隆寺廻廊東廻廊
    • 国宝
      建造物
      法隆寺廻廊西廻廊
  7. 5

    法隆寺 大講堂

    法隆寺 大講堂

    国宝の大講堂は創建時は廻廊と接続していませんでした。堂内には薬師三尊像と四天王立像を安置します。同じく国宝の経蔵は内部非公開です。廻廊を北へ進んだ突き当りにあり、西院伽藍の奥をなしています。

    • 国宝
      建造物
      法隆寺大講堂
    • 国宝
      建造物
      法隆寺鐘楼
    • 国宝
      建造物
      法隆寺経蔵
    • 国宝
      彫刻
      木造薬師如来及両脇侍坐像(講堂安置)
    • 重文
      彫刻
      木造四天王立像(所在講堂)
  8. 6

    法隆寺 三経院・西室

    法隆寺 三経院・西室

    国宝の三経院・西室です。聖徳太子が三つの経の注釈を著したことにちなむ堂で、西室と一体になった細長い建物。そばにある子院、中院本堂、宝珠院も国の重要文化財をもちますが、非公開です。

    • 国宝
      建造物
      法隆寺三経院及び西室
    • 重文
      建造物
      寶珠院本堂
    • 重文
      建造物
      法隆寺中院本堂
    • 重文
      彫刻
      木造阿弥陀如来坐像(三経院安置)
    • 重文
      彫刻
      木造文殊菩薩騎獅像
  9. 7

    法隆寺 西円堂

    法隆寺 西円堂

    国宝の西円堂は西院伽藍の西北の丘の上に建つ八角円堂で、鎌倉時代の建立です。堂内には薬師如来坐像を安置します。高い位置にありますので、ここから西院伽藍を見下ろす眺めもあわせて楽しみましょう。

    • 国宝
      建造物
      法隆寺西円堂
    • 国宝
      彫刻
      乾漆薬師如来坐像(西円堂安置)
    • 重文
      建造物
      法隆寺地蔵堂
    • 重文
      建造物
      法隆寺薬師坊庫裡
    • 重文
      彫刻
      木造十二神将立像十二躯の内亥神戌神を除く/(西円堂安置)
  10. 8

    法隆寺 上御堂

    鎌倉時代の建立で、国宝に指定されています。大講堂の北の一段高いところにあり、釈迦三尊像を安置します。通常は非公開で、11月1日から3日に開扉されます。この時期を選んで訪ねるのもいいでしょう。

    • 国宝
      彫刻
      木造釈迦如来及両脇侍坐像(上堂安置)
    • 重文
      建造物
      法隆寺上御堂(上堂)
    • 重文
      彫刻
      木造四天王立像(上堂四天王)
  11. 9

    法隆寺 東室・聖霊院

    法隆寺 東室・聖霊院 法隆寺 東室・聖霊院

    国宝の聖霊院は聖徳太子を祀る堂で、鎌倉時代の建立です。堂内の聖徳太子坐像も国宝で、開扉は3月22日から24日に限られます。同じく国宝の東室は奈良時代の建築で、当時の僧坊建築の遺構として貴重なものです。

    • 国宝
      建造物
      法隆寺聖霊院
    • 国宝
      建造物
      法隆寺東室
    • 国宝
      彫刻
      木造聖徳太子(山背王、殖栗王/卒末呂王恵慈法師)坐像(聖霊院安置)
    • 重文
      建造物
      法隆寺妻室
    • 重文
      彫刻
      木造如意輪観音坐像(聖霊院安置)
  12. 10

    法隆寺 綱封蔵・食堂

    法隆寺 綱封蔵・食堂

    国宝の綱封蔵は奈良時代~平安初期の倉庫です。中央を吹き放しとし、両端に倉を置く独特の構成をもちます。同じく国宝の食堂は僧が食事をした建物で、細殿と並んで建っています。東院へ向かう道の途中にあります。

    • 国宝
      建造物
      法隆寺食堂及び細殿食堂
    • 国宝
      建造物
      法隆寺綱封蔵
    • 重文
      建造物
      法隆寺食堂及び細殿細殿
    • 重文
      彫刻
      塑造薬師如来坐像
  13. 11

    法隆寺 大宝蔵院

    宝物館で、随時入替えながら展示しています。百済観音、夢違観音、玉虫厨子、九面観音といった国宝がずらりと並びます。百済観音堂は像のために建てられた堂で、細身の立ち姿を正面と側面から眺められます。

    • 国宝
      彫刻
      木造観世音菩薩立像(百済観音)
    • 国宝
      彫刻
      銅造観音菩薩立像(夢違観音)
    • 国宝
      彫刻
      木造地蔵菩薩立像
    • 国宝
      彫刻
      銅造阿弥陀如来及両脇侍像(伝橘夫人念持仏)
    • 国宝
      彫刻
      木造厨子
  14. 12

    法隆寺 東大門

    法隆寺 東大門

    奈良時代の八脚門で、国宝に指定されています。西院伽藍と東院伽藍を結ぶ道の途中に立ち、築地塀の続く参道の景色が美しいところ。門の下に立って両側を見通すと、法隆寺の広さが実感できます。

    • 国宝
      建造物
      法隆寺東大門
  15. 13

    法隆寺 東院四脚門

    法隆寺 東院四脚門

    東院伽藍の入り口となる門で、重要文化財に指定されています。大垣も重要文化財です。東大門から東へ進んだ突き当りにあり、ここをくぐると夢殿のある東院の境内に入ります。大垣に沿って歩くと、東院の広がりが実感できます。

    • 重文
      建造物
      法隆寺東院四脚門
    • 重文
      建造物
      法隆寺東院大垣南面
    • 重文
      建造物
      法隆寺東院大垣東面
    • 重文
      建造物
      法隆寺東院大垣西面
  16. 14

    法隆寺 夢殿・東院

    法隆寺 夢殿・東院 法隆寺 夢殿・東院

    国宝の夢殿は奈良時代の建立の八角円堂で、堂内に聖徳太子の等身像とされる救世観音像を安置しています。救世観音も国宝で、開扉は春と秋の期間に限られます。東院の礼堂、伝法堂もいずれも国宝です。

    • 国宝
      建造物
      法隆寺東院夢殿
    • 国宝
      建造物
      法隆寺東院鐘楼
    • 国宝
      彫刻
      木造観音菩薩立像(夢殿安置)
    • 国宝
      彫刻
      乾漆行信僧都坐像(所在夢殿)
    • 国宝
      彫刻
      塑造道詮律師坐像(所在夢殿)
  17. 15

    法隆寺 伝法堂

    法隆寺 伝法堂

    住居を移転して仏堂に改めたものとされ、奈良時代の住宅遺構としても貴重なものです。国宝に指定されています。夢殿の北にあり、通常は非公開です。外観からでも、住宅を転用したという成り立ちがうかがえます。

    • 国宝
      建造物
      法隆寺東院伝法堂
    • 重文
      彫刻
      木造梵天立像(所在食堂)
    • 重文
      彫刻
      木造帝釈天立像(所在食堂)
    • 重文
      彫刻
      乾漆阿弥陀如來両脇士像
    • 重文
      彫刻
      木造阿弥陀如来坐像
  18. 16

    中宮寺

    中宮寺

    国宝の本尊の菩薩半跏像で知られます。飛鳥時代の作です。頬に指を添え、かすかに微笑む表情が印象的で、アルカイックスマイルの代表例とされます。天寿国繡帳も国宝ですが、原本は奈良国立博物館に寄託されています。

    • 国宝
      彫刻
      木造菩薩半跏像(伝如意輪観音/本堂安置)
    • 重文
      書跡・典籍
      瑜伽師地論巻第卅二、第七十六
  19. 17

    法輪寺

    法輪寺

    建物は比較的新しいものですが、重要文化財指定の仏像を複数所有しています。飛鳥仏の薬師如来坐像や虚空蔵菩薩立像などが講堂に並びます。三重塔は落雷で焼失し、昭和期に再建されたものです。法隆寺から歩いて向かえます。

    • 重文
      彫刻
      木造薬師如来坐像
    • 重文
      彫刻
      木造十一面観音立像
    • 重文
      彫刻
      木造虚空蔵菩薩立像
    • 重文
      彫刻
      木造聖観音立像
    • 重文
      彫刻
      木造吉祥天立像
  20. 18

    法起寺

    法起寺

    飛鳥時代の706年(慶雲3年)ごろの三重塔は日本最古の三重塔で、国宝となっています。田園のなかに立つ姿が美しく、少し離れた位置から眺めるのがおすすめです。法輪寺からさらに東へ歩いたところにあります。

    • 国宝
      建造物
      法起寺三重塔
    • 重文
      彫刻
      木造十一面観音立像
  21. B

    バス停 法起寺前

  22. S

    近鉄 近鉄郡山駅

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