興福寺

こうふくじ

奈良県 奈良市

奈良県の国宝・文化財を巡るモデルコース。藤原氏の氏寺として栄えた法相宗大本山、興福寺。藤原鎌足が病に倒れた際、夫人の鏡女王が快癒を祈って建てた山階寺を起源とし、平城遷都にともなって現在地へ移されました。世界遺産に登録されています。中世には大和国を事実上支配する一大勢力でしたが、明治の神仏分離で塀が取り払われ、今は奈良公園の一部のような開けた境内になっています。国宝は北円堂、三重塔、五重塔、東金堂の4棟。そして仏像の国宝は数えきれないほどで、北円堂の無著・世親菩薩立像、東金堂の維摩居士坐像、国宝館の阿修羅像を含む八部衆立像と、日本彫刻史の名品が集中しています。運慶の代表作である無著・世親は、人としての存在感において他に並ぶものがありません。中金堂も再建され、往時の伽藍の姿が戻りつつあります。近鉄奈良駅から徒歩5分ほど。境内は開放されており、堂の外を歩くだけなら自由です。国宝館、東金堂、中金堂、北円堂と、それぞれ拝観券が必要となります。共通券も用意されています。

国宝・文化財を巡るモデルコース

興福寺の手前にある奈良基督教会では会堂[重文]、親愛幼稚園舎[重文]が見られます。境内へ入って北円堂[国宝]へ。堂内には弥勒仏[国宝]、無著菩薩・世親菩薩[国宝]、四天王[国宝]を安置しますが、公開は春秋の特別公開時のみです。その南に三重塔[国宝]。続いて南円堂[重文]には不空羂索観音[国宝]、法相六祖[国宝]、四天王[国宝]があります。再建された中金堂には四天王立像[国宝]など。その東に五重塔[国宝]、東金堂[国宝]があり、東金堂では薬師三尊[重文]、維摩居士[国宝]、文殊菩薩[国宝]、四天王[国宝]、十二神将[国宝]が並びます。その後は国宝館へ。千手観音[国宝]を中心に、十大弟子[国宝]、八部衆[国宝]の阿修羅像などが収蔵されています。大湯屋[重文]を経て、伝香寺、蓮長寺本堂[国宝]、称名寺まで足をのばせます。所要は2時間半ほど。国宝館は展示替えが少なく、いつ訪ねても阿修羅像に会えるのがうれしいところです。

    【所要時間は?】2~3時間
    【種類は?】国宝-建造物/国宝-彫刻仏像/国宝-その他
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    近鉄 近鉄奈良駅

  2. 1

    奈良基督教会

    周囲の景観にあわせるように和風に造られた教会です。会堂と親愛幼稚園舎が重要文化財に指定されています。瓦葺の屋根に十字架を掲げた姿が独特。幼稚園のある日は見学ができませんので、確かめてから訪ねましょう。

    • 重文
      建造物
      日本聖公会奈良基督教会会堂
    • 重文
      建造物
      日本聖公会奈良基督教会親愛幼稚園舎
  3. 2

    興福寺 北円堂

    鎌倉時代前期の八角円堂で、国宝に指定されています。堂内には運慶一門の手による弥勒仏、無著菩薩・世親菩薩、四天王を安置しますが、公開は春秋の特別公開時のみです。境内の西の端に静かに立っています。

    • 国宝
      建造物
      興福寺北円堂
    • 国宝
      彫刻
      木造弥勒仏坐像運慶作(北円堂安置)
    • 国宝
      彫刻
      木造無著菩薩・世親菩薩立像運慶作(所在北円堂)
    • 国宝
      彫刻
      木心乾漆四天王立像(所在北円堂)
  4. 3

    興福寺 三重塔

    興福寺で現存する最古の建物で、鎌倉時代前期の再建とされます。国宝で、各層の逓減が小さく、優美な姿を見せています。南円堂の西下、少し低い位置に立っていますので、見落とさないように足を向けましょう。

    • 国宝
      建造物
      興福寺三重塔
  5. 4

    興福寺 南円堂

    重要文化財の八角円堂です。通常は内部拝観できず、10月17日の大般若経転読会でのみ開扉されます。堂内には国宝の不空羂索観音坐像、法相六祖坐像、四天王立像を安置します。西国三十三所の第九番札所です。

    • 国宝
      彫刻
      木造不空羂索観音坐像康慶作(南円堂安置)
    • 国宝
      彫刻
      木造法相六祖坐像康慶作(所在南円堂)
    • 国宝
      彫刻
      木造四天王立像(所在南円堂)
    • 重文
      建造物
      興福寺南円堂
  6. 5

    興福寺 中金堂・仮講堂

    中金堂は2018年に再建されました。国宝の四天王立像などを安置しています。その奥の仮講堂は、中金堂の工事中は仮金堂として使用されたもので、中金堂落成後は講堂として再建の見込みです。朱塗りの中金堂は境内の中心をなします。

    • 国宝
      彫刻
      木造四天王立像
    • 国宝
      工芸品
      梵鐘
    • 重文
      彫刻
      木造梵天立像定慶作
    • 重文
      彫刻
      木造阿弥陀如来坐像
    • 重文
      彫刻
      木造薬王薬上菩薩立像
  7. 6

    興福寺 五重塔・東金堂

    現存する日本の木造塔としては、東寺五重塔に次いで高い五重塔で、古都奈良を象徴する風景です。国宝で、隣の東金堂も国宝。東金堂では維摩居士坐像、文殊菩薩坐像、四天王立像、十二神将立像といった国宝の仏像が並びます。

    • 国宝
      建造物
      興福寺五重塔
    • 国宝
      建造物
      興福寺東金堂
    • 国宝
      彫刻
      木造維摩居士坐像定慶作(所在東金堂)
    • 国宝
      彫刻
      木造文殊菩薩坐像(所在東金堂)
    • 国宝
      彫刻
      木造四天王立像(所在東金堂)
  8. 7

    興福寺 国宝館

    食堂の跡地に立つ、創建時の食堂の姿を模した宝物館となっています。千手観音立像を中心に、十大弟子立像、八部衆立像の阿修羅像など、国宝がずらりと並びます。展示替えが少なく、いつ訪ねても阿修羅像に会えるのがうれしいところです。

    • 国宝
      彫刻
      乾漆十大弟子立像
    • 国宝
      彫刻
      乾漆八部衆立像(内一躯下半身欠失)
    • 国宝
      彫刻
      木造金剛力士立像
    • 国宝
      彫刻
      板彫十二神将立像
    • 国宝
      彫刻
      木造天燈鬼・竜燈鬼立像
  9. 8

    興福寺 大湯屋

    室町時代中期の再建となる、寺院の風呂場です。重要文化財に指定されています。内部は非公開ですが、外観からその大きさを確かめられます。国宝館から東へ進んだ、境内の東の端にあります。

    • 重文
      建造物
      興福寺大湯屋
  10. 9

    伝香寺

    裸体に彫られ、袈裟をまとうはだか地蔵が有名です。重要文化財の地蔵菩薩立像で、毎年7月に法要にあわせて衣が着せ替えられます。椿の名所としても知られ、春には境内が華やぎます。興福寺から南へ歩いたところです。

    • 重文
      建造物
      傳香寺本堂
    • 重文
      彫刻
      木造地蔵菩薩立像
    • 重文
      彫刻
      像内納入品
  11. 10

    蓮長寺

    西岸寺本堂を移築したと伝わる本堂が国宝となっています。桃山期の建築で、簡素ながら端正な姿。訪ねる人も少なく、静かに建物と向き合えます。興福寺から少し離れた町なかにありますので、あわせて歩きましょう。

    • 重文
      建造物
      蓮長寺本堂
  12. 11

    称名寺

    重要文化財の本堂をもつ寺院です。本堂内部は5月15日の茶会の際のみ拝観できます。茶人・村田珠光ゆかりの寺として知られ、境内には珠光の像も立っています。ならまちの一角にある静かな寺です。

    • 重文
      彫刻
      木造阿弥陀如来坐像
    • 重文
      彫刻
      木造釈迦如来坐像
  13. S

    近鉄 近鉄奈良駅

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