東大寺・奈良公園

とうだいじ・ならこうえん

奈良県 奈良市

東大寺・奈良公園

奈良県の国宝・文化財を巡るモデルコース。「奈良の大仏」で知られる盧舎那仏を本尊とする華厳宗大本山、東大寺。聖武天皇が国力を尽くして建立し、752年(天平勝宝4年)に大仏開眼法要が営まれました。世界遺産に登録されています。二度の兵火で焼失しているため、大仏殿は江戸期の再建ですが、それでも世界最大級の木造建築。国宝の建造物は南大門、法華堂、二月堂、転害門、開山堂、鐘楼、正倉院と数多く、仏像・工芸の国宝もそれに劣りません。南大門の金剛力士像は運慶・快慶らが69日で造り上げたという、日本彫刻史屈指の傑作。法華堂の不空羂索観音を中心とした天平彫刻の一群も、他では味わえない密度です。お水取りで知られる二月堂からは奈良の街を一望できます。じっくり見て回ると一日では足りないほど。正倉院とあわせて歩くコースとして紹介します。奈良駅からバス、または近鉄奈良駅から徒歩圏。境内は広大で、上院エリアまで含めると歩く距離は3km近くになります。大仏殿だけなら1時間ほどですが、全体をたどるなら半日はみておきましょう。

国宝・文化財を巡るモデルコース

周辺一帯は奈良公園[名勝]です。南大門[国宝]をくぐります。金剛力士像[国宝]と裏手の石獅子[重文]も見逃さずに。本坊の経庫[国宝]は通常非公開です。東大寺ミュージアムでは日光仏・月光仏[国宝]、誕生釈迦仏[国宝]などが見られます。中門[重文]を経て大仏殿[国宝]へ。盧舎那仏坐像[国宝]、如意輪観音・虚空蔵菩薩[重文]、前庭の八角燈籠[国宝]を見ていきます。廻廊[重文]から東へ進み、俊乗堂の俊乗上人坐像[国宝]、梵鐘[国宝]を吊る鐘楼[国宝]、念仏堂[重文]へ。上院エリアでは法華堂経庫[重文]、手向山八幡宮宝庫[重文]、法華堂(三月堂)[国宝]の不空羂索観音[国宝]、開山堂[国宝]、二月堂[国宝]と続きます。大湯屋[重文]を経て戻り、勧進所の僧形八幡神[国宝]は年1回の開扉のみ。戒壇堂[重文]の四天王[国宝]、正倉院[国宝]、転害門[国宝]まで回ります。所要は半日ほど。正倉院は外構のみの見学で、平日の限られた時間帯に公開されます。

    【所要時間は?】2~3時間
    【種類は?】国宝-建造物/国宝-彫刻仏像/国宝-その他
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    近鉄 近鉄奈良駅

  2. B

    バス停 東大寺大仏殿・春日大社前

  3. 1

    奈良公園

    奈良公園

    名勝に指定されています。東大寺、興福寺、春日大社を含む一帯が公園となっており、芝地に鹿が群れる景観で知られます。若草山から御蓋山、春日山原始林へと続く緑が背景をなし、社寺の甍と一体の風景をつくっています。

    • その他
      名勝
      奈良公園
  4. 2

    東大寺 南大門

    東大寺 南大門

    鎌倉時代の再建で、運慶による金剛力士像とともに国宝に指定されています。大仏様の豪快な構法で、貫を何段も通した構造をぜひ見上げてみましょう。裏手には重要文化財の石獅子が立っていますので、こちらも見逃さずに。

    • 国宝
      建造物
      東大寺南大門
    • 国宝
      彫刻
      木造金剛力士立像(所在南大門)
    • 重文
      彫刻
      石造獅子(伝陳和卿作)
  5. 3

    東大寺 本坊経庫

    通常は公開されていませんが、国宝なので掲出しておきます。校倉造の経庫です。正倉院と同じ構法をもつ倉で、規模はやや小さいもの。本坊の敷地内にあり、外からも見ることはできません。正倉院とあわせて、校倉造の系譜を思い返してみましょう。

    • 国宝
      建造物
      東大寺本坊経庫
  6. 4

    東大寺ミュージアム

    東大寺ミュージアム

    東大寺の堂宇から移された仏像など、国宝、国の重要文化財となっている宝物を収蔵・展示しています。国宝では法華堂にあった日光仏・月光仏、誕生釈迦仏立像とその灌仏盤などがあります。大仏殿へ向かう手前にありますので、先に見ておきましょう。

    • 国宝
      彫刻
      塑造日光仏・月光仏立像(所在法華堂)
    • 国宝
      彫刻
      銅造誕生釈迦仏立像
    • 国宝
      彫刻
      銅造灌仏盤
    • 国宝
      彫刻
      木造弥勒仏坐像
    • 国宝
      古文書
      東大寺文書
  7. 5

    東大寺 中門

    東大寺 中門

    入母屋造の重要文化財の楼門です。大仏殿の正面に立ち、通常は閉ざされていますので、脇の入口から回廊へ入ります。門の左右には持国天と兜跋毘沙門天が安置されています。正月などには中門から参拝できます。

    • 重文
      建造物
      東大寺中門
  8. 6

    東大寺 大仏殿

    東大寺 大仏殿 東大寺 大仏殿

    世界最大級の木造建築で、国宝に指定されています。内部に大仏、盧舎那仏坐像を安置しています。こちらも国宝。江戸期の再建で、間口は創建時の三分の二に縮められていますが、それでも圧倒的な大きさです。前庭の八角燈籠も国宝です。

    • 国宝
      建造物
      東大寺金堂(大仏殿)
    • 国宝
      彫刻
      銅造盧舎那仏坐像(金堂安置)
    • 国宝
      工芸品
      金銅八角燈籠(大仏殿前所在)
    • 重文
      彫刻
      木造如意輪観音・虚空蔵菩薩坐像順慶・賢慶・了慶・尹慶等作/(所在金堂)
  9. 7

    東大寺 廻廊

    中門と大仏殿を結び左右に巡る重要文化財の廻廊です。白壁と連子窓が長く続き、大仏殿を囲む構成をつくっています。参拝はこの廻廊の一角から入り、大仏殿の前庭へ出ます。廻廊越しに眺める大仏殿の姿も見どころです。

    • 重文
      建造物
      東大寺廻廊東廻廊
    • 重文
      建造物
      東大寺廻廊西廻廊
  10. 8

    東大寺 楽門

    廻廊のなかほどにある重要文化財の門です。楽人が出入りしたことからその名があります。通常は閉ざされていますが、廻廊を歩く際に外から見ることができます。見落としやすい建物ですので、意識して探してみましょう。

    • 重文
      建造物
      東大寺東西楽門(東)
    • 重文
      建造物
      東大寺東西楽門(西)
  11. 9

    東大寺 俊乗堂・鐘楼・念仏堂

    東大寺 俊乗堂・鐘楼・念仏堂 東大寺 俊乗堂・鐘楼・念仏堂

    俊乗堂は鎌倉時代に大仏と大仏殿を再興した中興の祖・俊乗房重源を祀ります。国宝の俊乗上人坐像は年に二度の公開です。国宝の鐘楼には同じく国宝の梵鐘が吊られています。重要文化財の念仏堂もあわせて見ていきましょう。

    • 国宝
      建造物
      東大寺鐘楼
    • 国宝
      彫刻
      木造俊乗上人坐像(俊乗堂安置)
    • 国宝
      工芸品
      梵鐘
    • 重文
      建造物
      東大寺念仏堂
    • 重文
      彫刻
      木造地蔵菩薩坐像(念仏堂安置)
  12. 10

    東大寺 法華堂経庫

    東大寺 法華堂経庫

    正倉院の西方にあった倉を移したもので、校倉造です。重要文化財に指定されています。法華堂へ向かう石段の途中にあり、小ぶりながら端正な姿。正倉院と見比べてみると、構法の共通点がよくわかります。

    • 重文
      建造物
      東大寺法華堂経庫
  13. 11

    手向山八幡宮

    手向山八幡宮

    東大寺鎮守神です。宝庫が重要文化財に指定されており、校倉造の倉です。法華堂の隣にあり、菅原道真ゆかりの社としても知られます。境内の紅葉も美しく、秋には多くの人が訪れます。宝庫は外から眺めることになります。

    • 重文
      建造物
      手向山神社境内社住吉神社本殿
    • 重文
      建造物
      手向山神社宝庫
    • 重文
      彫刻
      木造舞楽面
    • 重文
      彫刻
      木造菩薩面
    • 重文
      彫刻
      木造狛犬
  14. 12

    東大寺 法華堂(三月堂)

    東大寺 法華堂(三月堂)

    東大寺に残る数少ない奈良時代建築のひとつで、国宝です。堂内には国宝の不空羂索観音立像を中心に、奈良時代の乾漆像・塑像が並びます。執金剛神立像は秘仏で、12月16日のみ開扉されます。正堂と礼堂が接合した独特の構成も見どころです。

    • 国宝
      建造物
      東大寺法華堂
    • 国宝
      彫刻
      塑造執金剛神立像(法華堂安置)
    • 国宝
      彫刻
      乾漆梵天・帝釈天立像(法華堂安置)
    • 国宝
      彫刻
      乾漆不空羂索観音立像(法華堂安置)
    • 国宝
      彫刻
      乾漆四天王立像(法華堂安置)
  15. 13

    東大寺 開山堂・三昧堂(四月堂)

    東大寺 開山堂・三昧堂(四月堂)

    国宝の開山堂は通常は中へは入れませんが、良弁忌の12月16日のみ良弁像が秘仏開扉され、拝観することができます。隣の三昧堂(四月堂)は重要文化財で、こちらは自由に拝観でき、仏像を間近に見ることができます。

    • 国宝
      建造物
      東大寺開山堂
    • 国宝
      彫刻
      木造良弁僧正坐像(開山堂安置)
    • 重文
      建造物
      東大寺三昧堂(四月堂)
    • 重文
      彫刻
      木造十一面観音立像
    • 重文
      彫刻
      木造阿弥陀如来坐像
  16. 14

    東大寺 二月堂

    東大寺 二月堂

    旧暦2月に「お水取り」(修二会)が行われることからこの名があります。国宝の建物で、懸造の舞台からは奈良の街を見晴らせます。本尊は大観音、小観音と呼ばれる2体の十一面観音像で絶対秘仏です。夕暮れどきの眺めが格別です。

    • 国宝
      建造物
      東大寺二月堂
    • 重文
      建造物
      東大寺二月堂閼伽井屋(若狭井屋)
    • 重文
      建造物
      東大寺二月堂仏餉屋(御供所)
    • 重文
      建造物
      東大寺二月堂参籠所
    • 重文
      彫刻
      木造訶梨帝母坐像(所在修二会宿所)
  17. 15

    東大寺 大湯屋

    東大寺 大湯屋

    鎌倉時代の建築で、重要文化財に指定されています。内部に鉄湯船が残ります。僧が身を清めるための施設で、寺院に浴室が残る例として貴重なものです。二月堂から下ってきた道の途中にあります。

    • 重文
      建造物
      東大寺大湯屋
    • 重文
      工芸品
      鉄湯船(大湯屋所在)
  18. 16

    東大寺 勧進所

    東大寺 勧進所

    通常は中には入れませんが、10月5日の転害会で国宝の僧形八幡神像が開扉され、五刧思惟阿弥陀如来像、公慶堂公慶上人像と共に、拝観することができます。快慶の作で、神像でありながら仏像のような写実性をもつ像です。

    • 国宝
      彫刻
      木造僧形八幡神坐像快慶作(八幡殿安置)
    • 重文
      建造物
      東大寺勧進所経庫
    • 重文
      彫刻
      木造公慶上人坐像(公慶堂安置)
    • 重文
      彫刻
      木造五劫思惟弥陀仏坐像(所在勧学院)
  19. 17

    戒壇院 戒壇堂

    戒壇院 戒壇堂

    出家者が受戒し、正規の僧となるための施設です。重要文化財の建物で、国宝の四天王立像は奈良時代の塑像の最高傑作のひとつです。四体それぞれの表情と姿勢を、時間をかけて見比べていきましょう。大仏殿の西にあります。

    • 国宝
      彫刻
      塑造四天王立像(所在戒壇堂)
    • 重文
      彫刻
      木造愛染明王坐像
    • 重文
      彫刻
      木造鑑真和尚坐像
    • 重文
      彫刻
      厨子入/木造千手観音立像・四天王立像(戒壇院千手堂安置)
    • 重文
      彫刻
      銅造釈迦多宝如来坐像
  20. 18

    正倉院

    正倉院

    東大寺には属さず、宮内庁の管理にあります。国宝の校倉造(あぜくらづくり)の高床式倉庫で、天平時代を中心とした多数の美術工芸品を収蔵していました。シルクロードの東の終点ともいわれるものです。外構のみの見学となります。

    • 国宝
      建造物
      正倉院正倉
  21. 19

    東大寺 転害門

    東大寺 転害門

    奈良時代の創建時の姿を残す国宝の八脚門です。度重なる兵火をまぬがれ、東大寺で唯一、天平の姿を伝える建造物です。太い柱と大らかな屋根の勾配に、奈良時代の建築の性格がよく表れています。境内の西の外れにあります。

    • 国宝
      建造物
      東大寺転害門
  22. B

    バス停 手貝町

  23. S

    近鉄 近鉄奈良駅

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