慈尊院・丹生官省符神社

じそんいん・にうかんしょうぶじんじゃ

和歌山県 伊都郡九度山町

和歌山県の国宝・文化財を巡るモデルコース。九度山町にある高野山真言宗の寺院、慈尊院。816年(弘仁7年)、弘法大師空海が高野山の政所として置いたもので、高野山への表参道である町石道の起点にあたります。高野山が女人禁制であったことから、訪ねてきた空海の母もこの地に留まり、その没後に空海が弥勒菩薩を安置して祀ったと伝わります。以来、女性が参詣できる「女人高野」として信仰を集めてきました。世界遺産に登録されています。国宝は弥勒仏坐像。892年の作で、平安前期の穏やかな作風をもつ像です。秘仏で、開扉は21年に一度とされていますので、目にする機会はきわめて限られます。乳がん平癒や安産を願う乳房型の絵馬が数多く奉納されているのも、この寺ならではの光景。隣接する丹生官省符神社も空海の創建で、境内がつながっています。真田昌幸・幸村ゆかりの九度山の町並みも近く、あわせて歩くことができます。町石道を少しだけ歩いてみるのも、高野山への道のりを実感するにはよい方法でしょう。所要は1時間半ほどみておきましょう。

国宝・文化財を巡るモデルコース

慈尊院を訪ねます。弥勒堂[重文]に弥勒仏坐像[国宝]が安置されていますが、秘仏で開扉は21年に一度です。堂の前に立ち、この奥に平安前期の像が守られていることを思いながら参拝しましょう。弥勒菩薩像[重文]も収蔵されています。境内には乳房型の絵馬が数多く奉納されていますので、そちらも見ていきましょう。多宝塔や築地塀も残ります。続いて石段を上り、丹生官省符神社へ。空海が創建したと伝わる社で、本殿[重文]を見ていきます。室町期の三棟が並び、極彩色の装飾が残ります。この社の脇から高野山への町石道が始まりますので、起点の百八十町石も確かめておきましょう。九度山駅から徒歩25分ほどです。境内は斜面に沿って上っていく構成ですので、石段の上り下りがあります。歩きやすい靴で訪ねましょう。柿の産地としても知られ、秋には直売所も賑わいます。町石道の起点に立つと、高野山への道のりの長さが実感できます。

    【所要時間は?】1~2時間
    【種類は?】国宝-彫刻仏像
    【いつ見られる?】公開を待ちましょう
  1. S

    南海 九度山駅

  2. 1

    慈尊院

    空海はひと月に9度、ここに滞在する母を訪ねたということから、「九度山」という地名がついています。重要文化財の弥勒堂に国宝の弥勒仏坐像が安置されていますが、秘仏で開扉は21年に一度です。乳房型の絵馬も見どころです。

    • 国宝
      彫刻
      木造弥勒仏坐像(廟所安置)
    • 重文
      建造物
      慈尊院弥勒堂
    • 重文
      絵画
      絹本著色弥勒菩薩像
  3. 2

    丹生官省符神社

    室町時代後期の1517年(永正14年)再建の2棟、1541年(天文10年)再建の1棟と社殿3棟からなり、いずれも重要文化財です。極彩色の装飾が残ります。この社の脇から高野山への町石道が始まりますので、起点の百八十町石も確かめておきましょう。

    • 重文
      建造物
      丹生官省符神社本殿(1)
    • 重文
      建造物
      丹生官省符神社本殿(2)
    • 重文
      建造物
      丹生官省符神社本殿(3)
  4. S

    南海 九度山駅

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