聖林寺

しょうりんじ

奈良県 桜井市

聖林寺

奈良県の国宝・文化財を巡るモデルコース。桜井市、奈良盆地を見下ろす小高い位置にある真言宗室生寺派の寺院、聖林寺。712年(和銅5年)、藤原鎌足の長子・定慧が談山神社の別院として創建したと伝わります。国宝は十一面観音立像。もとは大神神社の神宮寺であった大御輪寺の本尊で、明治の神仏分離の際にこの寺へ移されました。奈良時代末期、木心乾漆造の像で、天平彫刻の最高傑作と讃えられてきた一体です。像高209cm。堂々とした体躯に、深く流れる衣文、そして左手を垂らし右手を軽く曲げた姿勢の均衡が絶妙で、フェノロサや和辻哲郎が絶賛したことでも知られます。2021年に新しい観音堂が完成し、ガラスケースなしで、しかも背面まで回り込んで拝観できるようになりました。本堂には本尊の子安延命地蔵坐像が安置されています。境内からは大和三山を望むことができます。もとは大御輪寺の本尊として、三輪明神の本地仏とされていた像です。神仏分離という近代の出来事がなければこの寺に来ることもなかったと思うと、文化財の来歴の複雑さを考えさせられます。

国宝・文化財を巡るモデルコース

観音堂に十一面観音立像[国宝]が安置されています。新しい堂となり、像の周囲を回って鑑賞できるようになりました。まずは正面から、像高209cmの堂々たる姿を仰ぎ見ましょう。次に側面へ回り、体側から腰にかけての張りと、垂下する左手の指の造形を確かめます。背面に回れば、乾漆の造形がどのように積み上げられているかも見て取れます。天平彫刻の最高峰と称される理由が、実物の前に立てば納得できるはずです。本堂には本尊の子安延命地蔵坐像が安置されていますので、あわせて参拝を。境内からは大和三山と奈良盆地を一望できます。この眺めもぜひ味わっていきましょう。桜井駅からバス、そこから徒歩10分ほどの上りとなります。所要は1時間ほどです。観音堂は空調が整えられ、明るい照明のもとで拝観できます。撮影の可否は掲示に従いましょう。談山神社や大神神社とあわせて訪ねれば、桜井を巡る一日のコースが組めます。

    【所要時間は?】0~1時間
    【種類は?】国宝-彫刻仏像
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    JR・近鉄 桜井駅

  2. B

    バス停 聖林寺

  3. 1

    聖林寺

    聖林寺

    国宝の十一面観音立像は長く秘仏とされてきたものですが、現在は開扉されています。像高209cmの堂々たる姿で、新しい観音堂となり周囲を回って鑑賞できます。乾漆の造形を側面や背面からも確かめてみましょう。境内からは大和三山を一望できます。

    • 国宝
      彫刻
      木心乾漆十一面観音立像
  4. B

    バス停 聖林寺

  5. S

    JR・近鉄 桜井駅

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