秋篠寺

あきしのでら

奈良県 奈良市

秋篠寺

奈良県の国宝・文化財を巡るモデルコース。西大寺の北にある寺院、秋篠寺。奈良時代末期、法相宗の僧・善珠が創建したとされ、光仁天皇の勅願寺として天皇家と深い関わりをもってきました。国宝は本堂。鎌倉時代の再建ですが、奈良時代の講堂の部材を用いて建てられたもので、和様の落ち着いた意匠をもつ堂です。屋根の勾配がゆるやかで、正面の柱間が広く取られているため、静かな安定感があります。堂内には本尊の薬師如来を中心に25体の仏像が並びますが、なかでも名高いのが伎芸天。天平期の脱活乾漆造の頭部に、鎌倉時代の木造の体を継いだ像で、わずかに首を傾げ、伏し目がちに佇む姿の優美さは格別です。諸技諸芸を司る天とされることから、芸術家や芸能に携わる人々の信仰を集めてきました。苔に覆われた前庭も美しく、境内は静かで落ち着いています。皇室「秋篠宮家」の宮号ゆかりの地でもあります。伎芸天は堂内でも一段高い位置に立っていますので、見上げる姿勢での対面となります。仏像を見に行くというより、誰かに会いに行くという感覚に近い一体かもしれません。訪ねる人も多くなく、静かに過ごせます。

国宝・文化財を巡るモデルコース

東門から入り、苔の広がる前庭を抜けて本堂[国宝]へ向かいます。この苔庭の道行きが素晴らしく、境内に入ったとたんに空気が変わるのが感じられるはずです。本堂は外からもじっくり眺めましょう。ゆるやかな屋根と、広く取られた柱間が生む落ち着きが、この堂の魅力です。堂内には伎芸天[重文]、帝釈天[重文]などの仏像が並びます。伎芸天はやや斜めから見ると、首の傾げ方と伏し目の表情がいっそう際立ちますので、位置を変えながら眺めてみてください。本堂西の大元堂には大元帥明王[重文]を安置していますが、秘仏で6月6日のみ拝観できます。所要は1時間ほど。大和西大寺駅からバスまたは徒歩20分ほどです。苔庭は雨上がりがことに美しく、緑がいっそう深まります。境内には南門から入ることもできますので、時間があれば両方の道を歩いてみましょう。堂内は撮影できません。訪ねる人も多くなく、静かな時間を過ごせる寺です。

    【所要時間は?】0~1時間
    【種類は?】国宝-建造物
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    近鉄 大和西大寺駅

  2. B

    バス停 秋篠寺

  3. 1

    秋篠寺

    秋篠寺

    国宝の本堂は鎌倉時代の再建ですが、奈良時代の様式も感じさせるものとなっています。堂内には伎芸天、帝釈天などの重要文化財の仏像が並びます。伎芸天はやや斜めから見ると、首の傾げ方と伏し目の表情がいっそう際立ちます。

    • 国宝
      建造物
      秋篠寺本堂
    • 重文
      彫刻
      木造大元帥明王立像
    • 重文
      彫刻
      木造薬師如来及両脇侍像
    • 重文
      彫刻
      木造地蔵菩薩立像
    • 重文
      彫刻
      木造伝伎芸天立像(頭部乾漆造)
  4. B

    バス停 秋篠寺

  5. S

    近鉄 大和西大寺駅

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