妙心寺・法金剛院

みょうしんじ・ほうこんごういん

京都府 京都市右京区

京都府の国宝・文化財を巡るモデルコース。京都市右京区にある臨済宗妙心寺派の大本山、妙心寺。全国3400を超える寺院を擁する日本最大の禅宗教団の本山です。花園上皇の離宮であった花園御所を禅寺に改めたもので、関山慧玄を開山として1342年(暦応5年)に開かれました。広大な敷地に七堂伽藍が一直線に並び、その周囲を40を超える塔頭が囲んで、ひとつの町のような景観をつくっています。国宝は法堂に納められている梵鐘。698年(文武天皇2年)の紀年銘をもち、制作年の明らかな梵鐘としては日本最古です。『徒然草』にも「黄鐘調の鐘」として登場し、その音色は千三百年を超えて今も聞くことができます。塔頭の退蔵院や桂春院には名勝の庭園があり、法堂天井の雲龍図も見どころ。周辺の法金剛院は2020年に阿弥陀如来坐像が国宝となり、特別名勝の庭園もあわせて訪ねられます。JR花園駅から徒歩圏。妙心寺の境内は自由に通り抜けることができ、塔頭ごとに拝観料が必要です。法堂と浴室は案内つきの拝観となりますので、時刻を確かめておきましょう。

国宝・文化財を巡るモデルコース

花園駅を降りたら、まず左手の法金剛院へ。仏殿に阿弥陀如来坐像[国宝]などを安置するほか、庭園[特別名勝]が見ものです。青女滝と呼ばれる平安期の滝石組が残ります。その後は妙心寺へ。勅使門[重文]、南門[重文]が並ぶ南側から境内に入ります。正面に三門[重文]と浴室[重文]。左手の塔頭・退蔵院では本堂[重文]と庭園[名勝]が見られます。三門の北に仏殿[重文]、その横が経蔵[重文]。北の法堂[重文]には梵鐘[国宝]が納められています。天井の雲龍図とあわせて拝観できます。さらに北が方丈で、玄関[重文]、寝堂[重文]、庫裏[重文]、大方丈[重文]、小方丈[重文]、庭園[名勝]からなります。大燈国師墨蹟[国宝]は公開されていません。北の桂春院でも庭園[名勝]が見られます。境内北端に北門[重文]があります。所要は2時間半ほど。境内は広く、塔頭の間の石畳を歩くだけでも気持ちのよいところです。公開されている塔頭は限られますので、事前に確認しておきましょう。

    【所要時間は?】1~2時間
    【種類は?】国宝-その他
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    JR 花園駅

  2. 1

    法金剛院 仏殿

    収蔵庫を兼ねたコンクリート造りの仏殿に仏像が収蔵されています。国宝の阿弥陀如来坐像は平安後期の丈六仏で、定朝様の穏やかな作風を伝えます。十一面観音坐像などの重要文化財もあわせて拝観できます。花園駅からすぐです。

    • 国宝
      彫刻
      木造阿弥陀如来坐像院覚作
    • 重文
      彫刻
      厨子入木造十一面観音坐像
    • 重文
      彫刻
      木造地蔵菩薩立像
    • 重文
      彫刻
      木造僧形文殊坐像(寺伝賓頭盧尊者像)
    • 重文
      工芸品
      蓮華式香炉(伝仁清製)
  3. 2

    法金剛院 庭園

    平安時代末期の浄土式庭園の遺構で、特別名勝に指定されています。日本最古の人工の滝「青女の滝」が見られます。発掘によって石組が復元されたもので、平安期の作庭の技を直接確かめられる貴重な場所です。蓮の季節がことに美しいところ。

    • その他
      特別名勝
      法金剛院青女滝/附 五位山
  4. 3

    妙心寺 勅使門・南門

    三門、仏殿、法堂と連なる伽藍の正面に重要文化財の勅使門があります。檜皮葺の四脚門で、通常は閉ざされています。同じく重要文化財の南門は境内の南の入口にあたり、参拝者はこちらから入ります。

    • 重文
      建造物
      妙心寺勅使門
    • 重文
      建造物
      妙心寺南門
  5. 4

    妙心寺 三門

    安土桃山時代の1599年(慶長4年)建立の2階建ての重要文化財の門です。朱塗りの堂々たる構えで、楼上には観音菩薩と十六羅漢を安置します。伽藍の南端に立ち、ここから北へ仏殿、法堂が一直線に並びます。

    • 重文
      建造物
      妙心寺山門
  6. 5

    妙心寺 浴室

    明智光秀の菩提を弔うために建立されたことから「明智風呂」と呼ばれます。重要文化財の建物で、蒸し風呂の設備が残されています。禅宗寺院では入浴も修行のひとつとされました。三門の東にあり、期間限定で公開されます。

    • 重文
      建造物
      妙心寺浴室
  7. 6

    退蔵院

    枯山水の「元信の庭」と、三段の滝から水が流れる「余香苑」の2つの庭園があります。元信の庭は名勝に指定されており、狩野元信の作と伝わります。重要文化財の本堂には、如拙の「瓢鮎図」の模本が掛かります。通年公開されています。

    • 重文
      建造物
      退蔵院本堂
    • 重文
      古文書
      花園天皇宸翰御消息(此様申入院御方々云々)
    • 重文
      古文書
      後奈良天皇宸翰徽号勅書(天文廿四年四月日)
    • 重文
      古文書
      後奈良天皇宸翰御消息(四辻大納言宛)
    • その他
      名勝
      退蔵院庭園
  8. 7

    妙心寺 仏殿・経蔵

    本尊の釈迦如来を安置する重要文化財の仏殿です。禅宗様の端正な建物で、三門の北に立ちます。その東にあるのが同じく重要文化財の経蔵で、内部には輪蔵が納められています。伽藍の中心を歩く順路の途中です。

    • 重文
      建造物
      妙心寺仏殿
    • 重文
      建造物
      妙心寺経蔵
  9. 8

    妙心寺 法堂

    重要文化財の法堂です。かつて鐘楼にかかっていた国宝の梵鐘は法堂に移されています。698年の銘をもつ日本最古の紀年銘鐘で、「黄鐘調の鐘」として知られます。天井の雲龍図とあわせて拝観できます。

    • 国宝
      工芸品
      梵鐘
    • 重文
      建造物
      妙心寺法堂
  10. 9

    妙心寺 方丈

    玄関、寝堂、庫裏、大方丈、小方丈からなり、いずれも重要文化財です。庭園は名勝に指定されています。国宝の大燈国師墨蹟をはじめ多くの寺宝は特別公開などの機会でしか公開されていません。法堂のさらに北にあります。

    • 国宝
      書跡・典籍
      大燈国師墨蹟関山字号(嘉暦己巳仲春)
    • 国宝
      書跡・典籍
      大燈国師墨蹟印可状/元徳二年仲夏上澣
    • 重文
      建造物
      妙心寺大方丈
    • 重文
      建造物
      妙心寺玄関
    • 重文
      建造物
      妙心寺寝堂
  11. 10

    桂春院

    杉苔とツツジの植え込みが見どころの庭園があります。名勝に指定されており、清浄の庭、侘の庭、思惟の庭、真如の庭という四つの庭からなります。書院から眺める構成が美しいところ。妙心寺の北寄りにある塔頭で、通年公開されています。

    • 重文
      書跡・典籍
      無明慧性墨蹟松源普説語/嘉熙丁酉
    • その他
      名勝
      桂春院庭園
  12. 11

    妙心寺 北門

    境内北端に立つ重要文化財の門です。北総門とも呼ばれ、簡素な薬医門の形式。妙心寺の広い境内を南から北へ歩いてくると、ここが出口となります。門を出れば、仁和寺や龍安寺の方面へ続いています。

    • 重文
      建造物
      妙心寺北門
  13. S

    JR 花園駅

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