東福寺

とうふくじ

京都府 京都市東山区

京都府の国宝・文化財を巡るモデルコース。京都五山のひとつ、臨済宗東福寺派の大本山、東福寺。鎌倉時代の1236年(嘉禎2年)、九条道家が発願し、円爾を開山として創建されました。奈良の東大寺と興福寺から一字ずつ取って寺名としたという、その意気込みのとおりの大伽藍を構えます。国宝は三門。1425年の再建で、現存する禅宗様の三門としては日本最古のものです。五間三戸の重層門で、扁額や楼上の壁画も含めて、中世禅宗建築の到達点を示すもの。無準師範像や宋版太平御覧といった絵画・書跡の国宝もありますが、こちらは通常非公開です。塔頭の龍吟庵は方丈が国宝で、現存最古の方丈建築。こちらは春と秋の特別拝観の期間に公開されます。通天橋からの紅葉は全国に知られ、その時期は大変な混雑となります。文化財をゆっくり見るなら、季節を外すのが賢明です。東福寺駅から徒歩10分ほど。境内は広く、塔頭も多いので2時間ほどみておきましょう。紅葉の時期の通天橋は、入場規制がかかるほどの混雑となります。

国宝・文化財を巡るモデルコース

東福寺駅から歩くと、まず二王門[重文]。塔頭の同聚院に寄れば不動明王坐像[重文]が見られます。月下門[重文]を横目に日下門から境内へ。右手に禅堂[重文]、東司[重文]、その南に六波羅門[重文]。六波羅門から見て正面が三門[国宝]です。下から見上げ、扁額や組物を確かめましょう。奥に本堂(仏殿)があり、釈迦三尊像[重文]を安置。三門の右手に浴室[重文]、北の五社成就宮境内に十三重石塔[重文]、そばに鐘楼[重文]。光明宝殿は無準師範像[国宝]などを収めますが非公開です。本坊庭園[名勝]を経て偃月橋[重文]を渡ると龍吟庵。方丈[国宝]、庫裏[重文]は特別公開時のみ。通天橋の先には常楽庵の開山堂[重文]、普門院[重文]。月下門の手前に愛染堂[重文]も立ちます。所要は2時間ほど。三門は特別公開の際に楼上へ上ることができます。方丈庭園は昭和の作庭家・重森三玲の代表作ですので、あわせて見ておきたいところです。

    【所要時間は?】1~2時間
    【種類は?】国宝-建造物/国宝-その他
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    JR・京阪 東福寺駅

  2. 1

    東福寺 二王門

    仁王のいない重要文化財の二王門です。室町期の建築で、簡素な八脚門の形式。東福寺駅から歩いてくると、まずこの門に行き当たります。かつては仁王像が置かれていたと考えられています。簡素ながら、室町期の姿をよくとどめています。

    • 重文
      建造物
      東福寺二王門
  3. 2

    同聚院

    「じゅうまん不動さん」とも呼ばれます。東福寺の塔頭で、重要文化財の不動明王坐像を安置します。定朝の父・康尚の作とされ、平安中期の貴重な遺品です。堂内で間近に拝観できますので、立ち寄っていきましょう。

    • 重文
      彫刻
      木造不動明王坐像
  4. 3

    東福寺 月下門

    京都御所の月華門を移したものとされる重要文化財の門です。切妻造の四脚門で、優美な姿を見せています。通常は閉ざされていますので、外から眺めることになります。日下門へ向かう途中にあります。

    • 重文
      建造物
      東福寺月下門(月華門)
  5. 4

    東福寺 禅堂・東司

    禅堂は選仏場、僧堂とも呼ばれる参禅の道場です。重要文化財で、中世の禅堂としては最大の遺構です。東司は僧侶が使用するトイレで、重要文化財。現存最古最大のもので、こうした施設が残ること自体が貴重です。

    • 重文
      建造物
      東福寺東司
    • 重文
      建造物
      東福寺禅堂(選仏場)
  6. 5

    東福寺 六波羅門

    総門にあたる重要文化財の門です。鎌倉期の建築で、六波羅探題の門を移築したと伝わります。柱には矢の跡が残るともいわれます。ここから見て正面に三門がそびえる構図が、東福寺の伽藍をよく表しています。

    • 重文
      建造物
      東福寺六波羅門
  7. 6

    東福寺 三門

    禅宗寺院の巨大三門として現存最古のもので、国宝に指定されています。五間三戸の二重門で、まずは下から見上げ、扁額や組物を確かめましょう。楼上には仏像が安置されており、特別公開の際に上ることができます。

    • 国宝
      建造物
      東福寺三門
  8. 7

    東福寺 本堂

    仏殿兼法堂となる本堂です。昭和期の再建で、禅宗様の大きな堂です。堂内には重要文化財の釈迦三尊像を安置します。天井には堂本印象が描いた蒼龍図があり、見上げると迫力があります。三門の奥に立っています。

    • 重文
      彫刻
      木造釈迦如来及迦葉阿難立像
  9. 8

    東福寺 浴室

    京都最古の浴室建築で、蒸し風呂になっています。重要文化財に指定されており、室町期の建築。禅宗寺院では入浴も修行のひとつとされ、こうした施設が伽藍に組み込まれていました。三門の右手にあります。

    • 重文
      建造物
      東福寺浴室
  10. 9

    東福寺 十三重塔・鐘楼

    重要文化財の十三重石塔と鐘楼です。鐘楼は経蔵の前にある殿鐘楼と区別して「大鐘楼」とも呼ばれます。石塔は五社成就宮の境内に立ち、鎌倉期の作。境内の北寄り、少し奥まったところにありますので探してみましょう。

    • 重文
      建造物
      東福寺鐘楼
    • 重文
      建造物
      東福寺十三重塔
  11. 10

    東福寺 光明宝殿

    文化財収蔵施設で、通常は非公開です。国宝の無準師範像をはじめ、東福寺に伝わる多くの寺宝を収めています。無準師範像は南宋の頂相画の代表作。公開の機会があれば逃さず訪ねたいところです。

    • 国宝
      絵画
      絹本著色無準師範像
    • 国宝
      書跡・典籍
      宋版太平御覧
    • 国宝
      書跡・典籍
      無準師範墨蹟円爾印可状(絹本/丁酉歳十月)
    • 国宝
      書跡・典籍
      宋刊本義楚六帖
    • 国宝
      書跡・典籍
      禅院額字并牌字
  12. 11

    東福寺 本坊・偃月橋

    本坊には名勝の庭園があります。重森三玲の作で、方丈の四方に異なる意匠の庭を配した昭和の名作です。裏手の重要文化財の偃月橋は龍吟庵へ向かう橋で、臥雲橋、通天橋とあわせ東福寺三名橋のひとつです。

    • 重文
      建造物
      東福寺偃月橋
    • その他
      名勝
      東福寺本坊庭園
  13. 12

    龍吟庵

    東福寺塔頭の第一位、通常は非公開です。国宝の方丈は現存最古の方丈建築で、書院造以前の姿を伝えています。重要文化財の庫裏とあわせ、特別公開の際に拝観できます。庭も重森三玲の作です。

    • 国宝
      建造物
      竜吟庵方丈
    • 重文
      建造物
      竜吟庵庫裏
    • 重文
      建造物
      竜吟庵表門
    • 重文
      彫刻
      木造大明国師坐像
    • 重文
      考古資料
      銅無関禅師骨蔵器
  14. 13

    東福寺 常楽庵・愛染堂

    中心伽藍の北に位置する開山塔院です。重要文化財の開山堂と普門院が並び、前には枯山水の庭が広がります。通天橋を渡った先にあり、紅葉の季節にはことに美しい一角。愛染堂は月下門の手前に立つ小さな八角堂です。

    • 重文
      建造物
      東福寺常楽庵開山堂・昭堂
    • 重文
      建造物
      東福寺常楽庵客殿(普門院)
    • 重文
      建造物
      東福寺常楽庵塔司寮(書院)
    • 重文
      建造物
      東福寺常楽庵庫裏
    • 重文
      建造物
      東福寺常楽庵楼門
  15. 14

    法性寺

    藤原忠平が創建した古刹で、かつては藤原氏の氏寺として栄えました。国宝の千手観音立像を伝えます。特別公開も毎年あるわけではないので、拝観できる機会があればぜひ。東福寺の北、住宅地のなかにひっそりと残ります。

    • 国宝
      彫刻
      木造千手観音立像
  16. S

    JR・京阪 東福寺駅

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