南禅寺・インクライン

なんぜんじ・いんくらいん

京都府 京都市左京区

京都府の国宝・文化財を巡るモデルコース。京都市左京区にある臨済宗南禅寺派の大本山、南禅寺。鎌倉時代の1291年(正応4年)、亀山法皇の離宮を禅寺に改めたもので、無関普門を開山とします。京都五山の上に置かれる別格の寺格をもち、日本の禅寺のなかで最高位に位置づけられました。国宝は方丈。大方丈は御所の建物を移したと伝わる寝殿造風の建築で、小方丈には狩野派の障壁画が残ります。方丈庭園は名勝で、小堀遠州の作と伝わる「虎の子渡し」の枯山水。石川五右衛門の伝説で名高い三門も見どころです。そして境内を横切るレンガ造のアーチ、水路閣。琵琶湖疏水の水を運ぶ水道橋で、2025年に琵琶湖疏水が国宝に指定され、蹴上のインクラインや第3トンネルとともに国宝となりました。古刹の伽藍と近代土木遺産が同居する景色は、ここでしか見られないもの。北に連なる永観堂もあわせて訪ねましょう。蹴上駅から徒歩圏で、疏水関連の施設も含めて歩いて回れます。歩く距離は3kmほど。紅葉の時期はことに美しく、そのぶん混み合います。

国宝・文化財を巡るモデルコース

蹴上駅から歩き始めます。まず琵琶湖疏水 第3トンネル[国宝]の西口へ。扁額を確かめたら、蹴上インクライン[国宝]へ向かいましょう。船を台車に載せて高低差を越えた傾斜鉄道で、今も線路が残されています。歩行者用トンネル「ねじりまんぼ」を通って南禅寺境内へ。すぐ左手の金地院では本堂[重文]、庭園[特別名勝]、東照宮[重文]を見学でき、事前予約の特別拝観では茶室[重文]、障壁画[重文]も見られます。中門を過ぎると北に勅使門[重文]、東へ進んで三門[重文]。楼上に上れば境内を見晴らせます。南に水路閣[国宝]、その先に南禅院の庭園[名勝]。方丈[国宝]では方丈庭園[名勝]、群虎図[重文]を。北へ進むと永観堂、見返り阿弥陀[重文]。帰路に無鄰菴の庭園[名勝]へ寄りましょう。所要は半日ほど。水路閣の下は写真を撮る人で混み合いますので、時間帯を選ぶとよいでしょう。インクラインは線路の上を歩くことができます。

    【所要時間は?】2~3時間
    【種類は?】国宝-建造物/国宝-その他/特別名勝
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    地下鉄 蹴上駅

  2. 1

    琵琶湖疏水 第3トンネル

    琵琶湖疏水の第3トンネルで、国宝に指定されています。蹴上側の西口洞門には三条実美揮毫の扁額が掲げられています。ここを抜けた水がインクラインの脇を下り、南禅寺へと導かれます。蹴上駅から歩いてすぐの位置です。

    • 国宝
      建造物
      琵琶湖疏水施設第三隧道
    • 重文
      建造物
      琵琶湖疏水施設日岡隧道
    • 重文
      建造物
      琵琶湖疏水施設新旧両水連絡洗堰
    • 重文
      建造物
      琵琶湖疏水施設合流隧道
    • 重文
      建造物
      琵琶湖疏水施設旧御所水道大日山水源地喞筒所
  3. 2

    インクライン

    国宝の傾斜鉄道跡です。船を台車に載せて高低差36mを越えるための施設で、今も線路と台車が残されています。全長582mの線路の上を歩くことができ、両側は桜並木となっています。春には多くの人で賑わうところです。

    • 国宝
      建造物
      琵琶湖疏水施設インクライン
    • 重文
      建造物
      琵琶湖疏水施設蹴上放水所
    • 重文
      建造物
      琵琶湖疏水施設蹴上発電所旧本館
    • 重文
      建造物
      琵琶湖疏水施設本願寺水道水源池
  4. 3

    金地院

    南禅寺塔頭のひとつ。小堀遠州作の鶴亀の庭、茶室八窓席で知られます。庭園は特別名勝、本堂と茶室は重要文化財です。茶室と障壁画の拝観は事前予約が必要ですので、希望するなら早めに申し込んでおきましょう。

    • 重文
      建造物
      金地院本堂
    • 重文
      建造物
      金地院茶室
    • 重文
      絵画
      紙本墨画山水図元信筆
    • 重文
      絵画
      紙本墨画山水図(伝高然暉筆)
    • 重文
      絵画
      紙本墨画老松図長谷川等伯筆/襖貼付
  5. 4

    金地院 東照宮

    徳川家康の遺言により家康を祀っています。重要文化財の社殿で、権現造の華やかな構え。天井には狩野探幽が描いた鳴龍があり、三十六歌仙の額も掲げられています。金地院の境内の一角にあります。

    • 重文
      建造物
      東照宮本殿・石の間・拝殿
  6. 5

    南禅寺 勅使門

    御所にあった「日の御門」を移築したもので、通行できません。重要文化財の門で、檜皮葺の屋根に唐破風を載せた優美な姿です。中門を過ぎた北側にありますので、外から眺めていきましょう。

    • 重文
      建造物
      南禅寺勅使門
  7. 6

    南禅寺 三門

    重要文化財の巨大な二重門です。三門の楼上からの眺めに「絶景かな」と言った石川五右衛門の伝承が残ります。実際に楼上へ上ることができ、境内と京都市街を見晴らせます。階段は急ですので足元に注意しましょう。

    • 重文
      建造物
      南禅寺三門
  8. 7

    水路閣

    南禅寺の境内を横切る琵琶湖疏水の水路橋で、国宝に指定されています。煉瓦造のアーチが連なる姿は、古都の景観にとけこんだ近代土木の代表例です。上に上れば、今も水が流れているのを見ることができます。撮影の人で混み合います。

    • 国宝
      建造物
      琵琶湖疏水施設南禅寺水路閣
  9. 8

    南禅院

    南禅寺発祥の地となります。亀山法皇の離宮の跡で、庭園が名勝に指定されています。深い木立に囲まれた池泉回遊式の庭で、水路閣の階段を上ったところにあります。訪ねる人が少なく、静かに過ごせる一角です。

    • 重文
      彫刻
      木造亀山天皇御坐像(亀山天皇御霊殿安置)
    • 重文
      彫刻
      木造一山一寧坐像
    • その他
      名勝
      南禅院庭園
  10. 9

    南禅寺 方丈

    京都御所から移築されたもので、大方丈、小方丈からなる国宝の建物です。大方丈は御所の清涼殿を移したと伝わります。小方丈の「群虎図」は狩野探幽の筆と伝わる重要文化財。名勝の方丈庭園もあわせて鑑賞しましょう。

    • 国宝
      建造物
      南禅寺方丈
    • 国宝
      古文書
      亀山天皇宸翰禅林寺御起願文案永仁七年三月五日
    • 重文
      絵画
      紙本著色群虎図伝探幽筆/虎ノ間襖及貼付
    • その他
      名勝
      南禅寺方丈庭園
  11. 10

    永観堂

    正式名称は禅林寺。「もみじの永観堂」と知られます。重要文化財の阿弥陀如来立像は顔を左後ろへ向けており、「見返り阿弥陀」と呼ばれます。多宝塔まで上れば京都市街を見晴らせます。紅葉の時期は大変な人出になります。

    • 重文
      彫刻
      木造阿弥陀如来立像(見返り阿弥陀)
    • 重文
      絵画
      紙本著色融通念仏縁起(伝土佐光信筆)
    • 重文
      絵画
      絹本著色釈迦如来像 一/十大弟子像 二
    • 重文
      絵画
      絹本著色仏涅槃図
    • 重文
      絵画
      絹本著色十六羅漢像
  12. 11

    無鄰菴

    山縣有朋の別邸だったもので、琵琶湖疏水のほとりにある名勝の庭園です。七代目小川治兵衛の作で、疏水から水を引いた浅い流れと芝生が広がり、東山を借景としています。母屋の座敷から眺めるのが本来の姿です。

    • その他
      名勝
      無鄰庵庭園
  13. S

    地下鉄 蹴上駅

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