安楽寺

あんらくじ

長野県 上田市

長野県の国宝・文化財を巡るモデルコース。上田市別所温泉にある曹洞宗の寺院、安楽寺。長野県で最古の禅寺とされます。鎌倉時代、この地を治めた塩田流北条氏の庇護のもとに栄え、鎌倉の建長寺や円覚寺と並ぶほどの規模を誇ったと伝わります。のちに真田一族の信仰も受けました。当時から残る建物は三重塔のみですが、これが全国で唯一の木造八角三重塔として国宝に指定されています。八角形の平面をもつ塔で、初重に裳階がつくため一見四重に見えるのも特徴。禅宗様の要素を色濃くもち、日本の塔のなかでも異彩を放つ存在です。杉木立を背にして立つ姿には、他では味わえない重量感があります。「信州の鎌倉」と呼ばれるこの一帯には、鎌倉から室町期の文化財が点在。歩いて10分ほどの常楽寺(北向観音本坊)にも重要文化財の多宝塔がありますので、あわせて訪ねましょう。別所温泉での湯浴みも楽しみのひとつです。上田駅から上田電鉄別所線で30分ほど。北向観音や常楽寺、前山寺など、歩いて回れる範囲に古刹が集まっています。

国宝・文化財を巡るモデルコース

石段を上り、山門から参道を進むと正面に本堂があります。本堂に向かって左手の道を進み、階段を上っていくと見えてくるのが八角三重塔[国宝]です。全国で唯一の木造八角塔ですので、まずは正面から全体を眺め、続いて周囲を一周してみましょう。八角形という平面が、角度を変えるたびに違う表情を見せてくれます。初重の裳階、屋根の反り、詰組の密度と、禅宗様の要素を順に確かめていきたいところ。そこから少し戻ったコンクリート造の傳芳堂は文化財の収蔵庫となっていますので、寄っていきましょう。惟仙和尚坐像[重文]、恵仁和尚坐像[重文]が見られます。鎌倉期の頂相彫刻として貴重なものです。安楽寺から歩いて10分ほどの常楽寺では多宝塔[重文]が見られます。北向観音とあわせて参拝しましょう。所要は安楽寺だけなら40分ほど、常楽寺や北向観音まで含めれば2時間ほどみておきましょう。参拝のあとは別所温泉の外湯で汗を流すのもおすすめです。

    【所要時間は?】1~2時間
    【種類は?】国宝-建造物
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    上田電鉄 別所温泉駅

  2. 1

    安楽寺 八角三重塔

    国宝の八角三重塔です。四重塔に見えますが最下層のものは裳階で、三重塔となります。全国で唯一の木造八角塔ですので、周囲を一周して角度ごとの表情を味わいましょう。初重の裳階、屋根の反り、詰組の密度が見どころです。

    • 国宝
      建造物
      安楽寺八角三重塔
  3. 2

    安楽寺 傳芳堂

    重要文化財の木像を収蔵しています。惟仙は安楽寺を開いた禅僧です。恵仁は惟仙が修学先の宋から帰国する際にともに日本にやってきた中国僧で、安楽寺2代住職となります。鎌倉期の頂相彫刻として貴重なものです。

    • 重文
      彫刻
      木造惟仙和尚坐像
    • 重文
      彫刻
      木造恵仁和尚坐像
  4. 3

    常楽寺 多宝塔

    北向観音が現れた場所とされ、重要文化財の石造多宝塔が立っています。鎌倉時代の作で、石造の多宝塔としては全国でも数少ないものです。安楽寺から歩いて10分ほど。北向観音とあわせて参拝しましょう。

    • 重文
      建造物
      常楽寺多宝塔
  5. S

    上田電鉄 別所温泉駅

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