善福院

ぜんぷくいん

和歌山県 海南市

善福院

和歌山県の国宝・文化財を巡るモデルコース。海南市下津町にある天台宗の寺院、善福院。1215年(建保3年)、栄西禅師によって創建されたと伝えられます。かつては廣福寺五ヶ院のひとつ、広福禅寺として加茂氏の菩提寺となり、七堂伽藍を備えるほど栄えましたが、加茂氏の没落とともに衰えていきました。今に残るのは釈迦堂のみで、これが国宝に指定されています。堂内に安置される釈迦如来坐像に1327年(嘉暦2年)の銘があることから、釈迦堂の建立も同じ頃と考えられています。方三間に裳階をつけた禅宗様の仏殿で、日本に現存する禅宗様仏殿としては、山口・長府の功山寺仏殿とともに最古の例のひとつ。深く反り上がった軒、詰組の緻密さ、花頭窓と、禅宗様の要素が凝縮されています。集落のなかの小さな境内に、静かに立っています。見るべきものは釈迦堂一棟ですが、禅宗様仏殿の最古例と向き合えるという意味で、建築に関心があれば外せない一件です。長保寺とあわせて訪ねれば、下津を巡る半日のコースになります。

国宝・文化財を巡るモデルコース

境内には釈迦堂[国宝]のほかに見るべきものはほとんどありません。そのぶん、この一棟に時間をかけて向き合いましょう。まずは正面から。方三間の身舎に裳階をめぐらせた構成で、屋根が二重に見えます。次に軒を見上げてください。深く反り上がった軒と、隙間なく詰められた組物が、禅宗様の特徴です。花頭窓と桟唐戸の形も確かめておきましょう。周囲を一周すれば、側面や背面の見え方の違いもわかります。堂内には釈迦如来坐像が安置されています。建立年代を知る手がかりとなった像です。境内は集落のなかにあり、訪ねる人もほとんどいません。所要は30分ほど。加茂郷駅から徒歩20分ほどの上りとなります。堂の内部は外から覗く形での拝観となります。周囲は蜜柑畑の広がる斜面で、海を望む場所もあります。時間があれば長保寺まで足をのばしましょう。境内には他に見どころが少ないぶん、この一棟に時間をかけられます。静かに向き合いましょう。

    【所要時間は?】0~1時間
    【種類は?】国宝-建造物
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    JR 加茂郷駅

  2. 1

    善福院 釈迦堂

    善福院 釈迦堂

    鎌倉時代後期の典型的な禅宗様式の建築で、国宝に指定されています。方三間の身舎に裳階をめぐらせた構成で、屋根が二重に見えます。深く反り上がった軒と、隙間なく詰められた組物を見上げてみましょう。

    • 国宝
      建造物
      善福院釈迦堂
  3. S

    JR 加茂郷駅

善福院周辺のおすすめ旅館・ホテル

周辺の国宝コース

  • 長保寺

    5.4km | 和歌山県 海南市
  • 根来寺

    32.3km | 和歌山県 岩出市
  • 道成寺

    34.8km | 和歌山県 日高郡日高川町
ふくしまの文化財