日野薬師

ひのやくし

京都府 京都市伏見区

京都府の国宝・文化財を巡るモデルコース。京都市伏見区、日野にある真言宗醍醐派別格本山の寺院、法界寺。「日野薬師」の名で親しまれています。平安時代の1051年(永承6年)、日野資業が薬師如来を安置する堂を建てたのが起こりで、親鸞聖人の生誕地としても知られます。国宝は阿弥陀堂と、そこに安置される阿弥陀如来坐像。阿弥陀堂は平安後期の建築で、宇治の平等院鳳凰堂の流れをくむ阿弥陀堂建築。方五間の身舎の周囲に裳階をめぐらせた構成で、屋根が二重に見える端正な姿をしています。堂内の四天柱や長押上には飛天や菩薩を描いた壁画が残り、往時の極楽浄土の空間をわずかに伝えます。阿弥陀如来坐像は定朝様の穏やかな像で、堂とあわせて平安浄土教の完成形を見ることができます。薬師堂の本尊は秘仏ですが、胎内仏を収めることから安産や子授けの信仰を集め、「乳薬師」とも呼ばれます。地下鉄石田駅から徒歩10分ほど。日野は親鸞の生誕地として、また鴨長明が方丈庵を結んだ地としても知られます。周辺の史跡とあわせて歩くこともできます。

国宝・文化財を巡るモデルコース

まずは阿弥陀堂[国宝]へ。裳階のついた二重に見える屋根と、周囲をめぐる縁の水平線が生む端正な姿を、まずは外から眺めましょう。堂内に入ると、正面に阿弥陀如来坐像[国宝]が安置されています。定朝様の穏やかな坐像で、堂の空間にちょうど収まる大きさ。四天柱や長押上には壁画[重文]が残っており、飛天や菩薩の姿がかすかに読み取れます。目が慣れるのを待って、天井近くまで見上げてみましょう。続いて薬師堂(本堂)[重文]へ。本尊の薬師如来立像[重文]、十二神将立像[重文]を安置していますが、いずれも秘仏で通常は公開されていません。堂の周囲にはよだれかけが数多く奉納されており、乳薬師と呼ばれる信仰のかたちを見ることができます。境内は静かで、ゆっくり過ごせます。所要は1時間ほど。拝観の受付時間が決まっていますので、確かめてから訪ねましょう。周辺には親鸞聖人誕生院もあり、あわせて参拝できます。

    【所要時間は?】0~1時間
    【種類は?】国宝-建造物/国宝-彫刻仏像
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    JR 六地蔵駅

  2. B

    バス停 日野薬師

  3. 1

    日野薬師

    国宝の阿弥陀堂は鎌倉時代初期の建築で、本尊阿弥陀如来坐像を安置しています。この像も国宝で、堂内には壁画も残ります。重要文化財の薬師堂は室町時代の建築で、奈良県斑鳩町にあったお寺の本堂を移築したものです。

    • 国宝
      建造物
      法界寺阿弥陀堂
    • 国宝
      彫刻
      木造阿弥陀如来坐像(阿弥陀堂安置)
    • 重文
      建造物
      法界寺本堂(薬師堂)
    • 重文
      彫刻
      木造十二神将立像(伝運慶作)
    • 重文
      彫刻
      木造薬師如来立像
  4. B

    バス停 日野薬師

  5. S

    JR 六地蔵駅

日野薬師周辺のおすすめ旅館・ホテル

周辺の国宝コース