普済寺

ふさいじ

東京都 立川市

普済寺

東京都の国宝・文化財を巡るモデルコース。立川市にある臨済宗建長寺派の寺院、普済寺。室町時代の1353年(文和2年)の創建で、当時この一帯を領有していた立川氏の庇護のもとに栄え、多摩一円に18か寺の末寺をもつ名刹でした。1995年の火災で堂宇と重要文化財の像を失いましたが、本堂などは再建されています。この寺の国宝が六面石幢です。6枚の緑泥片岩の板に仁王と四天王を刻み、六角形に組んで柱状に立てたもので、室町時代の1361年(延文6年)の造立。板碑の技法を用いた石造美術で、線刻された像は装飾的でありながら力強く、関東の石造文化の水準の高さを示しています。考古資料として国宝に指定されているもののうちでは、もっとも制作年代の新しいものです。覆屋で保護されていますが、ガラス越しに見ることができます。立川駅から歩いて行ける距離にありながら、境内は静かで落ち着いた雰囲気です。1件の国宝を見るためだけに訪ねるコースですが、都内に残る中世石造美術の到達点として、見ておく価値は十分にあります。立川駅からは徒歩20分ほど、バスを使うこともできます。

国宝・文化財を巡るモデルコース

立川駅南口から南へ15分から20分ほど歩いて普済寺へ向かいます。境内は多摩川に向かう段丘の上にあり、周囲は住宅地ながら落ち着いた場所です。本堂に参拝したら、境内の一角に建つ覆屋へ。このなかに六面石幢[国宝]があります。ガラス越しの見学となりますが、六面それぞれに刻まれた仁王と四天王の姿をひとつずつ確かめていきましょう。線は細く浅いものの、衣の翻りや持物まで丁寧に彫り分けられているのがわかります。緑泥片岩という石の質感も、関東の板碑に共通するもの。制作年が明確に残されている点も、資料としての価値を高めています。境内には立川氏の館跡と伝わる土塁も残っていますので、あわせて見ていきましょう。所要は30分ほど。駅からの道のりも含めて1時間半ほどみておきましょう。拝観は境内から自由にできますが、法要などの際は控えましょう。周辺には根川緑道が整備されていますので、帰りに歩いてみるのもおすすめです。

    【所要時間は?】0~1時間
    【種類は?】国宝-その他
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    JR 立川駅

  2. 1

    普済寺

    普済寺

    国宝の六面石幢を伝える寺院です。緑泥片岩の六面に仁王と四天王を線刻したもので、南北朝時代の作。国宝は本堂裏手、墓地のそばに建つ覆屋に納められ、ガラス越しに見学できます。境内には立川氏の館跡と伝わる土塁も残ります。

    • 国宝
      考古資料
      石幢
  3. S

    JR 立川駅

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