妻沼聖天山

めぬましょうでんざん

埼玉県 熊谷市

妻沼聖天山

埼玉県の国宝・文化財を巡るモデルコース。熊谷市妻沼にある高野山真言宗の寺院、歓喜院。日本三大聖天のひとつとされ、「妻沼聖天山」の名で親しまれています。平安時代の1179年(治承3年)、斎藤実盛が聖天宮を建てたのが始まりで、現在の本殿である聖天堂は火災による焼失後、江戸時代中期の1760年(宝暦10年)に再建されたものです。壁面を埋め尽くす彫刻と極彩色は日光東照宮を思わせ、「埼玉日光」とも呼ばれてきました。長い年月のうちに彩色は失われかけていましたが、250年ぶりとなる「平成の大修理」によって創建当時の色を取り戻しています。修理の完了を受けた2012年に国宝へ指定され、埼玉県の建造物としては初の国宝となりました。江戸の職人が腕を競った装飾建築の到達点を、鮮やかな色のまま見ることができる貴重な例です。熊谷駅からはバスで30分ほど。門前には名物の「聖天寿し」を出す店が並び、参詣の楽しみのひとつになっています。境内は広く、ゆっくり歩いて1時間ほどみておきましょう。

国宝・文化財を巡るモデルコース

参道に立つ貴惣門[重文]をまず鑑賞してから境内に入ります。三つの破風を重ねた特異な意匠の門で、これだけでも見応えがあります。まっすぐ進んで中門、仁王門と抜けた奥が本殿の聖天堂[国宝]です。彫刻を見るには拝観料が必要ですが、ここは惜しまず入りましょう。拝観順路は奥殿の周囲をぐるりと回るように設けられており、三面すべての彫刻を近くから見ることができます。鳳凰や龍、「琴棋書画」を楽しむ中国風の人物、七福神など、題材も彫りの深さもさまざま。彩色の復原は当時の顔料や技法を調べ直して行われたもので、その鮮やかさに驚かされるはずです。ひとつひとつ、時間をかけて見ていきたいところ。境内には閼伽井堂や平和の塔など、登録有形文化財となっている建物も点在していますので、あわせて歩いてみましょう。聖天堂の拝観は時間が決まっていることもありますので、確認しておくと確実です。

    【所要時間は?】1~2時間
    【種類は?】国宝-建造物
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    JR 熊谷駅

  2. B

    バス停 妻沼聖天前

  3. 1

    妻沼聖天山 貴惣門

    妻沼聖天山 貴惣門

    境内入り口に立つ重要文化財の門です。銅板葺きの八脚門で、二重の屋根の下重に前後二つの切妻屋根が掛かるという、全国的にも珍しい形をしています。三つの破風が重なる正面の眺めは独特で、これだけでも見応えがあります。

    • 重文
      建造物
      歓喜院貴惣門
  4. 2

    妻沼聖天山 聖天堂

    妻沼聖天山 聖天堂

    拝殿・中殿・奥殿からなる権現造の国宝の本殿です。平成の修復工事により、創建当初の極彩色の彫刻がよみがえりました。奥殿の三面を近くから見て回ることができ、鳳凰や龍、七福神など多彩な題材が楽しめます。本尊の錫杖は秘仏です。

    • 国宝
      建造物
      歓喜院聖天堂
    • 重文
      工芸品
      錫杖中心に歓喜天に童子の像を鋳出す/建久八年四月の銘あり
  5. B

    バス停 妻沼聖天前

  6. S

    JR 熊谷駅

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