向源寺

こうげんじ

滋賀県 長浜市

滋賀県の国宝・文化財を巡るモデルコース。琵琶湖の東岸、長浜市高月にある真宗大谷派の寺院、向源寺。聖武天皇の勅願により建てられた古刹と伝わり、国宝の十一面観音立像で知られます。全国に7体ある国宝の十一面観音のなかでも、もっとも美しいと評されることの多い像で、日本彫刻史の最高傑作のひとつとされます。平安時代初期の作。腰を大きく左にひねった官能的なまでのプロポーション、深い慈悲をたたえた面差し、そして頭上に載る十一面のうち、後頭部の暴悪大笑面がはっきりと残っている点も見どころです。ガラスケース越しではなく直接、しかも背面まで回り込んで鑑賞できるという、国宝仏としては破格の環境も大きな魅力。戦乱の際には村人が土中に埋めて守り抜いたと伝わり、その来歴もこの像の価値を高めています。十一面観音は本堂から飛び地となる渡岸寺観音堂に安置されています。高月駅から徒歩10分ほど。周辺は「観音の里」と呼ばれ、集落ごとに観音像を守り伝えてきた土地です。あわせて巡れば、湖北の信仰のかたちが見えてきます。

国宝・文化財を巡るモデルコース

向源寺の本堂の正面の道を少し進むと山門が見えてきます。山門の向こうにあるのが、十一面観音立像[国宝]を祀る渡岸寺観音堂です。「渡岸寺」は地名で、正しくは向源寺の渡岸寺観音堂ということになります。収蔵庫に入ると、像の周囲をぐるりと回れるようになっています。まずは正面から。そして必ず背面へ回り、後頭部の暴悪大笑面を確かめましょう。この面がはっきり残っている像は多くありません。腰のひねりが生む身体の流れ、天衣のなびき、指先の造形と、時間をかけて見ていきたいところです。観音堂には大日如来坐像[重文]もあります。法界定印を結ぶ胎蔵界の大日如来で、藤原仏の典型的な様式です。拝観の際には、係の方が解説してくださることもあります。所要は30分ほどですが、この像の前では時間を忘れてしまうはず。近くの高月観音の里歴史民俗資料館もあわせて訪ねましょう。

    【所要時間は?】0~1時間
    【種類は?】国宝-彫刻仏像
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    JR 高月駅

  2. 1

    渡岸寺観音堂

    渡岸寺観音堂にある収蔵庫で国宝の十一面観音立像、国の重要文化財の大日如来坐像が見られます。像の周囲をぐるりと回れますので、必ず背面へ回り、後頭部の暴悪大笑面を確かめましょう。腰のひねりが生む身体の流れも見どころです。

    • 国宝
      彫刻
      木造十一面観音立像(観音堂安置)
    • 重文
      彫刻
      木造大日如来坐像
  3. S

    JR 高月駅

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