不動院

ふどういん

広島県 広島市東区

広島県の国宝・文化財を巡るモデルコース。広島市東区、不動院。足利尊氏が全国に建立した安国寺のひとつとされる真言宗別格本山です。戦国期に焼失し、毛利氏の外交僧として知られる安国寺恵瓊によって再興されました。国宝は金堂。1540年の建立で、山口県の禅寺から安土桃山時代にこの地へ移されたものです。方三間に裳階をつけた禅宗様の仏殿で、屋根は檜皮葺。深く反り上がった軒と、詰組の緻密さが見どころです。山麓という地理的条件によって原爆の被害を免れ、広島市内に現存する唯一の国宝建造物となりました。この事実そのものが、この建物のもつ意味を重くしています。本尊の薬師如来坐像は平安時代後期の作とされ、それ以前からこの地に伽藍があったことを示します。境内には室町時代の鐘楼、安土桃山時代の楼門も残ります。安国寺恵瓊は毛利氏の外交を担い、関ヶ原で敗れて処刑された人物。その恵瓊が整えた伽藍が、原爆を越えて今も残っているという事実に、この寺の重みがあります。境内は静かで、訪ねる人も多くありません。

国宝・文化財を巡るモデルコース

アストラムライン不動院前駅を降りるとすぐ不動院です。楼門[重文]から境内に入ります。安国寺恵瓊が建てた楼門で、二階建ての堂々たる構え。正面に金堂[国宝]が立ちます。まずは外から、裳階のついた二重の屋根と、檜皮葺の軒の反りを眺めましょう。周囲を一周して、詰組の並びも確かめてみてください。堂内では本尊の薬師如来坐像[重文]が拝観できます。金堂に向かって右手には鐘楼[重文]があります。こちらも恵瓊が移築したと伝わるものです。原爆の被害を免れた建物であることを思いながら、境内を歩きたいところ。所要は40分ほど。広島市街からアストラムラインで20分ほどと、訪ねやすい立地です。境内には安国寺恵瓊の墓や、豊臣秀吉が寄進したと伝わる石灯籠もあります。あわせて探してみましょう。広島市内には他に国宝の建造物がありませんので、建築を訪ねるなら外せない一件です。

    【所要時間は?】0~1時間
    【種類は?】国宝-建造物
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    アストラムライン 不動院前駅

  2. 1

    不動院

    国宝の金堂をもつ寺院です。裳階のついた二重の屋根と、檜皮葺の軒の反りが美しいもの。堂内では重要文化財の薬師如来坐像が拝観できます。楼門と鐘楼も重要文化財で、いずれも安国寺恵瓊が建てたもの。原爆の被害を免れた建物です。

    • 国宝
      建造物
      不動院金堂
    • 重文
      建造物
      不動院鐘楼
    • 重文
      建造物
      不動院楼門
    • 重文
      彫刻
      木造薬師如来坐像
    • 重文
      工芸品
      銅製梵鐘(伝僧恵瓊将来)
  3. S

    アストラムライン 不動院前駅

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