安国寺

あんこくじ

岐阜県 高山市

岐阜県の国宝・文化財を巡るモデルコース。高山市国府町にある臨済宗妙心寺派の寺院、安国寺。足利尊氏・直義が日本各地に建立した安国寺のひとつで、室町時代の1347年(貞和3年)、瑞巌和尚によって創建されました。飛騨安国寺とも呼ばれます。国府という地名が示すとおり、この一帯は古く飛騨の国府が置かれた土地で、多くの寺が建てられました。国宝は経蔵。1408年(応永15年)の建立で、経蔵として国宝に指定されているのは法隆寺、唐招提寺とこの安国寺の3件のみという貴重なものです。内部には日本最古の輪蔵を納め、この輪蔵も含めて国宝となっています。輪蔵とは経典を納めた回転式の書架で、回すことで経を読んだのと同じ功徳が得られるとされるもの。禅宗様の簡素な外観と、内部の精緻な輪蔵という組み合わせが見どころです。内部の拝観には予約が必要ですので、事前に連絡しておきましょう。高山駅から高山本線で飛騨国府駅へ、そこから徒歩20分ほど。周辺は田園が広がり、静かな環境のなかで国宝と向き合えます。

国宝・文化財を巡るモデルコース

山門をくぐって境内に入ると、正面に本堂があります。向かって左手に小さな石橋が架かり、その先に開山堂があります。堂内では瑞巌和尚坐像[重文]を見ることができます。室町期の頂相彫刻で、写実的な表現が印象的です。そのまま奥へ進んだ本堂の裏手に、経蔵[国宝]が立っています。禅宗様の簡素な外観をもつ小さな堂ですが、屋根の反りや組物には丁寧な仕事が施されていますので、まずは外からじっくり眺めましょう。内部の輪蔵もあわせて拝観する場合は、予約をしてから訪ねてください。日本最古の輪蔵が、経蔵の内部にそのまま収まっている姿は圧巻です。さらに奥には安国寺の鎮守社である熊野神社があり、その本殿[重文]は飛騨の神社建築の流れを知るうえで重要なものです。境内は静かで、訪ねる人もそれほど多くありません。時間をかけて、堂と経蔵にゆっくり向き合いましょう。周辺には荒城神社など古建築も点在していますので、あわせて訪ねるのもいいでしょう。所要は1時間ほどみておきましょう。

    【所要時間は?】0~1時間
    【種類は?】国宝-建造物
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    JR 飛騨国府駅

  2. 1

    安国寺 開山堂

    安国寺を開いた瑞巌和尚の像が安置されています。室町期の頂相彫刻で、重要文化財に指定されています。写実的な表現が印象的です。本堂の左手、小さな石橋を渡った先にあり、その奥に国宝の経蔵が立っています。

    • 重文
      彫刻
      塑造瑞厳和尚坐像(頭部木造/開山堂安置)
  3. 2

    安国寺 経蔵

    国宝の経蔵です。室町時代初期の作で入母屋造、杮葺き。裳階を付した禅宗様建築です。内部の回転式八角輪蔵は日本最古のもので、経蔵のなかにそのまま収まっている姿は圧巻です。内部の拝観には予約が必要です。

    • 国宝
      建造物
      安国寺経蔵
  4. 3

    熊野神社

    安国寺の鎮守社で、本殿が重要文化財に指定されています。一間社流見世棚造で、庇頭貫や妻飾に珍しい手法が見られます。飛騨の神社建築の流れを知るうえで重要なものです。境内の奥まったところに静かに立っています。

    • 重文
      建造物
      熊野神社本殿
  5. S

    JR 飛騨国府駅

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