蟹満寺

かにまんじ

京都府 木津川市

蟹満寺

京都府の国宝・文化財を巡るモデルコース。木津川市にある真言宗智山派の寺院、蟹満寺。飛鳥時代後期、7世紀末の創建とされ、往時は奈良・薬師寺の金堂に匹敵する規模を誇ったといいますが、当時の建物は残っていません。『今昔物語集』に伝わる「蟹の恩返し」の説話で名高く、寺名もその蟹に由来します。境内のあちこちに蟹の意匠を見つけることができますので、探しながら歩くのも楽しいところ。国宝は本尊の釈迦如来坐像。像高240cmを超える白鳳期の金銅仏で、これほど大きな白鳳仏が伝わる例は稀です。銅を鋳造して作られ、当初は全身に鍍金が施されていました。堂々とした体躯と、切れ長の目に浮かぶ静かな表情が印象的で、飛鳥から白鳳へと移る時代の造形をよく示しています。本堂は江戸後期の建物を2010年に改築したもので新しく、そのぶん明るい堂内で像と向き合えます。境内は小さく、拝観は30分ほど。訪ねる人も多くありませんので、白鳳の大仏と静かに向き合うことができます。奈良からも近く、南山城の古寺めぐりの一環として訪ねやすい場所です。

国宝・文化財を巡るモデルコース

門をくぐると、右手に聖観世音菩薩を祀る観音堂、左手奥に本堂があります。本堂内を拝観しましょう。中央に釈迦如来坐像[国宝]が安置されています。像高240cmを超える大きな金銅仏ですので、まずは正面に立って全体を見上げ、続いて少し離れて全身の均衡を確かめてみてください。鍍金の残る部分や、鋳造の継ぎ目にも目を向けたいところ。堂は新しく明るいので、細部までよく見えるのがありがたいところです。境内では蟹の意匠を探しながら歩いてみましょう。手水鉢や瓦などに見つかります。所要は30分ほど。JR棚倉駅から徒歩20分ほど、または近鉄新田辺駅からバスの便があります。周辺は木津川沿ののどかな田園地帯です。本堂は拝観の受付が必要ですので、庫裏に声をかけましょう。像の前には座る場所もありますので、腰を下ろしてゆっくり見上げるのがおすすめです。南山城の古寺とあわせて巡れます。

    【所要時間は?】0~1時間
    【種類は?】国宝-彫刻仏像
    【いつ見られる?】いつでも
  1. S

    JR 棚倉駅

  2. 1

    蟹満寺

    蟹満寺

    本堂の写真は改築前のものです。国宝の釈迦如来坐像は、この時代の金銅の丈六仏としては、ほかには飛鳥寺の飛鳥大仏、興福寺の仏頭、薬師寺の薬師如来坐像などが残るのみです。金銅の釈迦如来なら日本一の出来だとも評価されています。

    • 国宝
      彫刻
      銅造釈迦如来坐像(本堂安置)
  3. S

    JR 棚倉駅

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